島根県江津市にて伝統工芸の石見焼きを伝承している
午前中は八寸鉢の水挽きの後に先日仕上げたマグカップの持ち手付けをしました。
午後からは八寸皿の水挽きです。
使用するコテも八寸鉢を作る際の「シャクシ」(杓子の先端部分に似た形状のコテ)から半月形のコテに持ち替えての水挽きです。
皿の場合は蹴ろくろを強く蹴るとその振動で皿が変形する事が有ります、今日は使用する粘土が少し軟らか目の物しか無くて特に振動の影響があり何度か失敗しました。
こうして玉土(菊練りにより空気を抜いた7kg前後の粘土の塊)で水挽き出来るのはこのサイズが限界です。
これ以上のサイズは切り離し後に間板(水挽き後に数個の作品を並べ持ち運び出来る約20cm×1.8mの板でこの様に呼ばれていますが、現在の我が家では半間の長さ90cmを使用しています)に移動が困難なので、作る際はろくろの上鏡に付けた粘土で板を固定し、その板上で作って、板毎取り替えては水挽きを続けます。